<Header>
<Author: 李白>
<Title: 秋登宣城謝眺北樓>
<Format: 五律>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 秋、宣城の謝眺  が北樓に登る >
<BookPage: 201>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
江城如畫裡，
山曉望晴空。
兩水夾明鏡，
雙橋落彩虹。
人煙寒橘柚，
秋色老梧桐。
誰念北樓上，
臨風懷謝公。
<End Poem>
<Translation>
この北樓に登って宣城の市内を眺めると、まるで繪のなかにあるように見える。山が曉の光をあびて晴れ、空もすがすがしい。宛溪と句溪という二つの川が合流するあ たり、澄みきった鏡のようにかがやいている。東南の方角に見える鳳凰橋、そのまた東に見える濟川橋、それがどちらも彩色したもので、虹のように彎曲してかかってい る。人家の炊煙がたちのぼるところには、たちばなやゆずの黄いるく色づいたのがさむさむとして目につく。秋もたけて梧桐の葉も枯れかかっている。二百五、六十年ばかり前に、當時、宣城の太守であった謝公が建てた、この北樓に登って、この風光に接しながら、自分がたったひとりここに坐って、あの一代の天才時人の謝公を偲んでいるとは、おそらく誰も知らないだろう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
この北樓に登って宣城の市内を眺めると、まるで繪のなかにあるように見える。
山が曉の光をあびて晴れ、空もすがすがしい。
宛溪と句溪という二つの川が合流するあ たり、澄みきった鏡のようにかがやいている。
東南の方角に見える鳳凰橋、そのまた東に見える濟川橋、それがどちらも彩色したもので、虹のように彎曲してかかってい る。
人家の炊煙がたちのぼるところには、たちばなやゆずの黄いるく色づいたのがさむさむとして目につく。
秋もたけて梧桐の葉も枯れかかっている。
二百五、六十年ばかり前に、當時、宣城の太守であった謝公が建てた、この北樓に登って、
この風光に接しながら、自分がたったひとりここに坐って、あの一代の天才時人の謝公を偲んでいるとは、おそらく誰も知らないだろう。
<End Formatted Translation>